マイナ免許証、普及進まず 利用者の約7割が「2枚持ち」を選ぶ理由

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マイナンバーカードと運転免許証を一体化した「マイナ免許証」は、2025年3月24日の運用開始から1年以上が経過しました。JAF Mateの報道によると、2026年4月末時点でマイナ免許証を何らかの形で保有している人は315万4980人で、全国の運転免許保有者8174万2303人に対する割合は約3.9%にとどまっています。しかも、この315万人のうち従来の運転免許証との「2枚持ち」を選んでいる人が225万5787人と約7割を占め、マイナ免許証のみを保有する人は89万9193人(全免許保有者の約1.1%)にとどまります。制度自体は整っていても、選べる立場にある人の多くが従来の方式を選び続けている状況です。何が起きていて、なぜ普及が進んでいないのかを、数字の母数・制度の中身・私たちにとっての判断材料という3つの角度から整理します。

3パターンの選択制、何が変わったのか

警察庁の公式発表によると、2025年3月24日以降、運転免許を持つ人は「マイナ免許証のみ保有」「マイナ免許証と従来の運転免許証の2枚を保有」「従来の運転免許証のみ保有」という3つのパターンから選べるようになりました。2025年9月1日からは、マイナンバーカードそのものを更新する際にも、引き続きマイナ免許証として使えるよう手続きが整備されています。しかし、JAF Mateの報道によれば、運用開始から1年以上たった2026年4月末時点でも、マイナ免許証を保有する人(単独保有と2枚持ちの合計)は全免許保有者のうち約3.9%(315万4980人)にとどまり、そのうち約7割にあたる225万5787人が2枚持ちを選んでいる状況です。

2枚持ちを選ぶ理由として挙げられていること

JAF Mateの報道では、2枚持ちが多い理由として主に3つが挙げられています。1つ目は、マイナ免許証にはカード券面に免許情報が表示されず、確認にはマイナポータルやマイナ免許証読み取りアプリが必要になる「券面表示がない」という点です。有効期限もカード券面には表示されないため、更新時期を見落とさないよう、はがきやアプリの通知で自己管理する必要があります。2つ目は、レンタカーを借りる際や勤務先へ提示する際に、券面に情報が表示される従来の運転免許証の方が分かりやすいという実務上の使いやすさで、JAF Mateはこうした利用者の声を紹介しています。3つ目は、海外で運転する際に、渡航先によっては券面表示のある国内免許証の提示を求められる場合があり、警視庁もこうした場面では2枚持ちを推奨しているという点です。これらはあくまで2枚持ちが選ばれる背景として指摘されている理由であり、3.9%という普及率の低さを統計的に裏付けた原因として公式に分析されているわけではない点には注意が必要です。

「マイナ免許証」とは何か

マイナ免許証とは、マイナンバーカード1枚が「身分証」と「運転免許証」を兼ねる仕組みです。最大のメリットは、住所変更などの手続きが自治体窓口だけで完結する「ワンストップ化」で、これまで警察署・運転免許センターと市区町村役場の両方で必要だった手続きが簡略化されます。また、更新時講習の一部がオンラインで受けられる利点もあります。

更新手数料は、保有パターンによって異なります。警視庁の発表によると、マイナ免許証のみを選択した場合は2100円、従来の運転免許証のみの場合は2850円、そして2枚持ちの場合は2950円です。マイナ免許証のみが最も安く、従来のみより750円安い一方で、2枚持ちは3パターンの中でもっとも高い手数料になります。

保有パターン更新手数料
マイナ免許証のみ2100円
従来の運転免許証のみ2850円
2枚持ち(マイナ免許証+従来の運転免許証)2950円

義務ではないが、メリット・デメリットは人それぞれ

運転免許を持つ人にとって:マイナ免許証のみに切り替えるかどうかは義務ではなく、あくまで選択制です。住所変更の手続きを簡略化したい人や、更新手数料を750円抑えたい人にはメリットがある一方、券面表示がないことに不便を感じる人は、2枚持ち(+100円)や従来の免許証のみの継続を選ぶ方が実用的な場合もあります。

行政のデジタル化を進める立場にとって:制度は整えたものの、実際の利用が進むかどうかは利便性の実感次第だという典型的な例だといえます。券面表示の有無など、利用者目線での使い勝手の改善が、今後の普及率を左右しそうです。

普及率はどこまで伸びるか

確定していること:マイナ免許証の運用開始日、2026年4月末時点の保有者数・普及率の内訳(全体約3.9%・うち2枚持ちが約7割)、3パターンの更新手数料、2025年9月1日からのマイナンバーカード更新時の継続利用対応は、警察庁・警視庁が公表した確定情報です。

まだ確定していないこと:今後、普及率がどこまで上昇するか、また券面表示など利用者から指摘されている課題が制度面で改善されるかどうかは、2026年9月12日時点では分かりません。

よくある質問

Q. マイナ免許証にすると何が変わる?
A. 最大のメリットは住所変更などの手続きが自治体窓口だけで完結する「ワンストップ化」です。更新時講習の一部もオンラインで受けられ、更新手数料も2100円と3パターンの中で最も安くなります。

Q. 2枚持ちのデメリットは実際にある?
A. 更新手数料が2950円と3パターン中もっとも高くなります。ただし、レンタカーや勤務先での提示、海外運転の際に従来の運転免許証(券面表示あり)の方が使いやすいという実務上のメリットもあり、一概にデメリットとは言えません。

Q. マイナンバーカードの有効期限が切れたらマイナ免許証はどうなる?
A. 2025年9月1日から、マイナンバーカードを更新した後も引き続きマイナ免許証として使えるよう手続きが整備されています。

Q. 海外旅行の予定がある人はどうすればいい?
A. 警視庁は、渡航先によっては券面表示のある国内免許証の提示を求められる場合があるとして、海外で運転する予定がある人には2枚持ちを推奨しています。

※この記事は2026年9月12日時点で確認できた情報に基づいています。

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