NTTドコモは「iPhone 18 Pro」「iPhone 18 Pro Max」の販売価格を発表しました。9月12日21時から予約を受け付け、9月18日に発売されます。「実質9万9990円から」という数字が独り歩きしがちですが、その内訳を丁寧に見ていくと違った景色が見えてきます。注目された実質負担額は9万9990円からとされていますが、一括価格を、今年7月に値上げされたばかりの前モデル「iPhone 17 Pro」の値上げ後価格と比べても、さらに上がっています。何が値上がりし、その背景に何があるのかを、経緯・数字の比較・私たちへの影響という3つの角度から整理します。
ドコモが発表した価格の全容
ケータイ Watchの報道によると、ドコモが発表した一括価格は、iPhone 18 Proの256GBモデルが26万3230円、512GBモデルが30万9870円、1TBモデルが39万5230円、2TBモデルが51万8980円です。iPhone 18 Pro Maxはそれぞれ29万1500円、33万4290円、41万9650円、54万3400円となっています。
「いつでもカエドキプログラム」に加入し、「ドコモで買替えおトク割」と他社からの乗り換え(MNP)割引を適用したうえで、23カ月目に端末を返却する条件で試算した場合の実質負担額は、iPhone 18 Proの256GBモデルで9万9990円から、iPhone 18 Pro Maxの256GBモデルで12万2980円からとされています。ドコモオンラインショップでの予約は9月12日21時から、購入手続きは9月16日10時から始まり、発売日は9月18日です。au・ソフトバンク・楽天モバイルも同じく9月18日から取り扱いを始める見通しですが、報道時点で各社の正式な販売価格はドコモほど詳細には出そろっていません。
容量別の価格一覧
| モデル | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 18 Pro | 26万3230円 | 30万9870円 | 39万5230円 | 51万8980円 |
| iPhone 18 Pro Max | 29万1500円 | 33万4290円 | 41万9650円 | 54万3400円 |
容量が上がるごとに価格が上昇していくのはこれまでのモデルと同じ傾向ですが、最上位の2TBモデルはPro Maxで54万3400円と、一般的な家電製品と比べても高額な部類に入ります。容量による価格差は256GBと2TBの間でPro・Pro Maxともに25万円以上あり、自分の使い方に見合った容量を選ぶことが、価格を抑えるうえで重要になります。また、同じ256GBでもProとPro Maxの価格差は2万8270円で、画面サイズやカメラ性能の違いに対して、この差をどう評価するかは購入者ごとに分かれるところです。
「実質負担額」とは何か
キャリアが示す「実質負担額」は、端末の一括価格そのものではなく、分割払いにした上で、一定期間後(今回は23カ月目)に端末を返却することを条件に、残りの支払いが免除される仕組みを利用した場合の負担額です。つまり、iPhone 18 Proを26万3230円で「買い切る」わけではなく、23カ月使ったあとに端末を返却する前提で9万9990円しか払わない、という条件付きの価格です。端末を返却せずに使い続けたい場合は、当然ながらより多くの金額を支払うことになります。さらに他社からの乗り換え(MNP)割引が上乗せされている点にも注意が必要で、今使っているキャリアのままだと、この金額では買えません。
前モデルから続く値上げの経緯
実は「iPhone 17 Pro」自体、今回のiPhone 18 Pro発売を待たずに、すでに一度値上げされています。ケータイ Watchの報道によると、ドコモは2026年7月28日、iPhone 17 Pro(256GB)の一括価格を21万4940円から23万340円へと引き上げました。値上げ幅は1万5400円(約7.2%)で、iPhone 17(無印、256GB)も16万4197円から17万8552円に、iPhone 17e(256GB)も13万1219円から13万9810円に、それぞれ値上げされています。
そして今回、9月18日に発売されるiPhone 18 Pro(256GB)の一括価格は26万3230円です。7月に値上げされたばかりのiPhone 17 Proの価格(23万340円)と比べても、約3万2900円(約14.3%)高いことになります。つまりこの1年強で、同じ「Pro」クラスのモデルは2段階で値上がりしていることになります。
スマートフォンの高機能化に加え、この間の円安の進行も影響しているとみられます。Apple製品は海外で開発・製造され、価格は為替の影響を受けやすいためです。本サイトで先日取り上げた日銀の利上げを巡る動きも、突き詰めればこうした「輸入品の値上がり」を抑えたいという物価上振れリスクへの警戒とつながっており、身近な買い物の価格にも波及していることがうかがえます。
数字で見る値上がりの中身
| 時点 | モデル(256GB・一括価格) | 価格 |
|---|---|---|
| 2026年7月28日 値上げ前 | iPhone 17 Pro | 21万4940円 |
| 2026年7月28日 値上げ後 | iPhone 17 Pro | 23万340円 |
| 2026年9月18日 発売 | iPhone 18 Pro | 26万3230円 |
7月の値上げ幅が約7.2%だったのに対し、今回の新モデル発売による上昇幅は約14.3%と、より大きな値上がりになっています。7月の値上げ前の21万4940円と比べれば、この1年強でおよそ4万8290円、率にして約22.5%の値上がりです。一方、iPhone 18 Proの「実質負担額」9万9990円は、23カ月後の返却とMNP割引を前提にした特別な条件付きの数字であり、一括価格の上昇率とは単純に比較できません。端末を返却せずに使い続けたい人にとっては、一括価格ベースの上昇の方が実感に近いといえます。
私たちの支払いに、具体的にどう影響するか
買い替えを検討している人にとって:「実質負担額9万9990円から」という打ち出し方だけを見ると値上がり感は薄れますが、これは23カ月後の返却が前提の条件付き金額です。長く使い続けたい人にとっては、一括価格ベースでの約14〜22%という上昇幅の方が実感に近いといえます。
他社ユーザーにとって:今回の実質負担額は他社からの乗り換え(MNP)割引が含まれた金額のため、今のキャリアのまま機種変更する場合は、表示されている金額より高くなる可能性があります。「9万9990円から」という広告的な打ち出しに対して、自分が実際にいくら払うことになるのかは、加入しているプログラムや乗り換えの有無によって変わってくるため、購入前に個別の条件を確認する必要があります。
家計全体にとって:スマートフォンは多くの家庭で数年に一度の大きな出費です。iPhoneに限らず端末価格が上昇傾向にある中、返却プログラムやMNP割引をどう組み合わせるかで、実際の負担額は大きく変わってきます。特に、同じ端末を今のキャリアのまま使い続け、返却もしないという「一番シンプルな買い方」をする人ほど、値上がりの影響を一括価格でまるごと受け取ることになる点は見落とされがちです。
他社の価格はどうなる?
確定していること:ドコモでのiPhone 18 Pro/Pro Maxの価格、予約開始日(9月12日21時)、購入手続き開始日(9月16日10時)、発売日(9月18日)は、ドコモが公式に発表した確定情報です。
まだ確定していないこと:au・ソフトバンク・楽天モバイルの詳細な販売価格や割引条件については、2026年9月12日時点の報道では、ドコモほど詳細な情報が出そろっていません。各社が同水準の価格で追随するのか、独自の割引で差別化するのかは、今後の各社発表を待つ必要があります。
よくある質問
Q. 実質9万9990円と一括26万3230円、どちらが本当の価格?
A. どちらもドコモが公式に発表した価格です。実質9万9990円は、23カ月後に端末を返却し、他社からの乗り換え(MNP)割引を適用した場合の条件付きの金額。端末を返却せず、今のキャリアのまま購入する場合は一括価格の26万3230円(256GBモデル)が実際の負担額になります。
Q. au・ソフトバンク・楽天モバイルはいくらになる?
A. 2026年9月12日時点では、ドコモほど詳細な価格は各社から発表されておらず、本記事執筆時点では確認できていません。
Q. 23カ月後に返却しないとどうなる?
A. 「いつでもカエドキプログラム」は分割払いの残債免除が返却を条件に発生する仕組みのため、返却しない場合は残りの分割金も支払うことになり、実質負担額より高くなります。
Q. なぜこんなに値上がりしているのか?
A. スマートフォンの高機能化に加え、円安の進行がApple製品(海外で開発・製造)の価格に影響しているとみられます。
「実質負担額9万9990円から」という数字だけを見ると値上げ幅は小さく感じますが、一括価格・値上げの経緯まで遡ると、この1年強で段階的に価格が積み上がってきたことが見えてきます。
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※この記事は2026年9月12日時点で確認できた情報に基づいています。au・ソフトバンク・楽天モバイルの正式価格が判明し次第、追記する予定です。
2026年9月24日追記:ドコモは9月15日、「iPhone 18 Pro」(256GB)の2年実質負担額(他社からの乗り換え・「いつでもカエドキプログラム」利用・23カ月目の端末返却などの条件時)を9万9990円から6万6990円に改定し、9月16日にオンラインショップへ反映しました。他の容量と「iPhone 18 Pro Max」の実質負担額に変更はないとされています(ケータイ Watch)。本文中の「実質9万9990円」は、この改定前の金額です。
情報源
- https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/2140379.html
- https://www.docomo.ne.jp/iphone/18-pro/
- https://kakaku.com/item/K0001709943/
- https://buzzap.jp/news/20260910-docomo-au-softbank-rakuten-mobile-iphone18pro-iphoneduo-price/
- https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/2128132.html
- https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/2141017.html




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