吉沢亮さん主演の映画『国宝』が、日本テレビ系「金曜ロードショー」枠で2027年新春にテレビ初放送されることが決定しました。2025年6月の公開から、邦画実写の歴代興行収入記録を22年ぶりに塗り替え、興行収入200億円を突破した本作。テレビ初放送という節目に、その軌跡・記録の中身・制作の裏側という3つの角度から振り返ります。
2027年新春にテレビ初放送、作品の概要
オリコンなどの報道によると、映画『国宝』が「金曜ロードショー」枠で2027年新春にテレビ初放送されることが発表されました。具体的な放送日については、2026年9月12日時点の報道では明らかにされていません。
『国宝』は吉田修一さんの同名小説を原作に、李相日監督が手がけた作品で、2025年6月6日に公開されました。任侠の家に生まれながら数奇な運命で歌舞伎界に飛び込んだ主人公を吉沢亮さんが演じ、その親友でありライバルとなる歌舞伎界の御曹司役を横浜流星さんが務めています。脚本は『八日目の蝉』などで知られる奥寺佐渡子さんです。歌舞伎の演技シーンに向けて、吉沢さんと横浜さんは約1年半にわたる稽古期間を設けたと報じられており、体幹を鍛えるなど体力的にも厳しい準備を重ねたとされています。
22年ぶりに塗り替えた興行収入記録
邦画実写の興行収入歴代1位という記録は、2003年公開の「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(興行収入173億5000万円)が22年間保持してきました。映画.comの報道によると、『国宝』は公開172日目となる2025年11月24日時点で興行収入173億7739万円に達し、この22年間破られなかった記録をついに更新しました。
その後も勢いは衰えず、cinemacafe.netの報道では、公開から255日間で興行収入200億円、動員1415万人を突破したと伝えられています。実写の日本映画がこの規模の興行収入を記録するのは極めて異例で、多くの映画関連メディアが「日本映画界の主役交代」を象徴する出来事だと位置づけました。
興行成績だけでなく、評価の面でも高い実績を残しています。第49回日本アカデミー賞では、最優秀作品賞・最優秀主演男優賞(吉沢亮さん)を含む最多10部門で受賞し、名実ともに2025年を代表する作品となりました。さらに、米国アカデミー賞(第98回)のメイクアップ&ヘアスタイリング賞に日本作品として初めてノミネートされるなど、国内にとどまらない評価も得ています。
監督を務めた李相日さんは、1974年生まれ、新潟県出身。2006年の『フラガール』で日本アカデミー賞の最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞し、2010年の『悪人』では同賞13部門15賞を受賞するなど、これまでも高い評価を積み重ねてきた監督です。『怒り』や、本屋大賞受賞作を映画化した『流浪の月』なども手がけており、『国宝』でも日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞しています。実績十分の監督と、W主演の2人が長期間の準備を重ねて作り上げた作品が、興行的にもここまでの結果を出した、という点は見逃せません。
| 時点 | 興行収入・動員 | 備考 |
|---|---|---|
| 2025年6月6日 | 公開 | |
| 2025年11月24日(公開172日目) | 興行収入173億7739万円 | 邦画実写歴代1位を22年ぶりに更新 |
| 公開255日間の到達点 | 興行収入200億円超・動員1415万人超 |
| 比較対象 | 興行収入 | 公開年 |
|---|---|---|
| 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(旧記録) | 173億5000万円 | 2003年 |
| 国宝(新記録) | 200億円超 | 2025年 |
200億円という数字は、旧記録だった173億5000万円を26億5000万円以上も上回る水準です。22年間破られなかった記録を更新しただけでなく、その後もさらに大きく記録を伸ばした点が、この映画のヒットの規模を物語っています。
「金曜ロードショー」とは何か
「金曜ロードショー」は、日本テレビ系列で放送されている映画番組枠で、長年にわたり数多くの話題作・ヒット作のテレビ初放送の場となってきました。地上波ゴールデンタイムでの放送は、劇場に足を運ばなかった層も含め、劇場公開時とは異なる幅広い年齢層の視聴者に届く機会になります。興行的に大成功した作品がこうした看板枠でテレビ初放送されるのは自然な流れともいえますが、それだけ本作への注目度が高いことのあらわれでもあります。
劇場で見た人・見逃した人、それぞれの楽しみ方
劇場で見逃した人にとって:テレビ初放送は、劇場で見る機会を逃した人にとって貴重な機会になります。任侠の家に生まれた主人公が芸道の世界でのし上がっていく重厚な人間ドラマは、地上波の大きな画面と音響で見ることで、また違った印象を受けられるかもしれません。
すでに劇場で見た人にとって:日本アカデミー賞での受賞や、米国アカデミー賞へのノミネートといった評価の積み重ねを踏まえたうえで見返すと、初見のときとは違った視点で楽しめる可能性があります。また、邦画実写歴代No.1の記録達成を記念して、吉沢亮さんの撮影現場写真などを展示する「映画『国宝』展」が1月に入場無料で開催されると報じられており、あわせて足を運ぶファンもいそうです。
映画・興行業界にとって:実写の日本映画がここまでの規模でヒットした例は近年珍しく、今後の邦画実写作品の企画や興行戦略にも影響を与える可能性があります。長年アニメーション作品が上位を占めがちだった日本の興行収入ランキングにおいて、実写映画がここまでの結果を出したことは、業界内でも「主役交代」を象徴する出来事として受け止められています。
地上波放送で記録はさらに伸びるか
確定していること:『国宝』が2027年新春に「金曜ロードショー」でテレビ初放送されること、公開255日間で興行収入200億円・動員1415万人を突破したこと、日本アカデミー賞で最多10部門を受賞したことは、各メディアが報じた確定済みの情報です。原作小説の累計発行部数が200万部を超えたことも、映画のヒットと連動する形で報じられています。
まだ確定していないこと:2027年新春のテレビ初放送の具体的な放送日については、2026年9月12日時点ではまだ発表されていません。また、劇場公開後も継続していた興行収入が最終的にいくらまで到達するかについても、今後の推移を見ていく必要があります。テレビ初放送によって視聴率がどの程度になるか、そしてそれが原作小説の売り上げや関連イベントへの来場者数にどう波及するかも、放送後にならなければ分からない部分です。
※この記事は2026年9月12日時点で確認できた情報に基づいています。具体的な放送日が発表され次第、追記する予定です。
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情報源
- https://news.yahoo.co.jp/articles/57e1e048ef7fb5a96c1285445bd6b1564073c9fb
- https://eiga.com/news/20251125/15/
- https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1659Q0W6A210C2000000/
- https://natalie.mu/eiga/film/195922
- https://www.cinemacafe.net/article/2026/02/18/107317.html
- https://news.yahoo.co.jp/articles/f7b63ccf2f1bd4dc724e1e60a57374be08448777
- https://news.yahoo.co.jp/articles/dc01b96c606ab5c8a8c693b9a36b80ca27a9fac7
- https://note.com/tokuriki/n/nfd8f663e7b62
- https://hon-hikidashi.jp/news/89589/




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